webマーケティングとは?種類とwebマーケターになる方法・スキルまとめ

webサイトは年々増え続けており、世界には約10億ほどのサイトがあると言われています。webサイトは他のサイトに埋もれることなく、プロモーションする必要があります。そこで必要になってくるのがwebマーケティングです。webマーケティングとは、自社webサイトをプロモーションし売上アップや集客を行う施策のことで、沢山の手法があり、その中で自社に合ったものを選び実践していく必要があります。今回はそんなwebマーケティングについてご紹介していきます。webマーケティングとは何かということからwebマーケティングの種類、webマーケターになる方法まで幅広くご紹介します。

webマーケティングとは?

webmarketingとは

webで売上を上げる為に行う施策全般のことをwebマーケティングと言います。webサイトの集客は単価×客数なので、単価か客数を上げれば売上が上がることになります。

webサイトへの集客は多様化している

webマーケティングは一般的に客数を増やす=集客の施策が良く知られているのではないでしょうか。集客を増やせば購入対象の母数が増えるので、間違いない施策であると言えます。webサイトに人を集める手段は、ここ数年でプラットフォームが多様化したことにより、集客手段も多様化しています。

集客を増やすwebマーケティング

SEO

GoogleやYahooから集客を行う

SEO

ここ10年でもwebの入り口として使われているが検索エンジンです。日本人の多くが使うiphoneに標準で付いているsafariもGoogleの検索エンジンを採用しており、どのデバイスでも入り口はGoogleになっています。多くのサイトはGoogleからの流入でwebサイトの大部分を占めており、Googleに最適化することはwebサイトにとって死活問題になっています。このGoogleに最適化し検索結果の上位に表示することをSEOと言います。SEOはsearch engine optimizationの略称であり、直訳すると検索エンジン最適化という意味になります。

SEOのメリット

お金をかけずにできる

SEOは集客したいユーザーが興味を持つ記事が書ければ集客することが可能です。自社サイトやHPに自分で記事を書き、最低限のSEO対策を行えば集客が期待できるので、最小限のコストで集客を行うことが可能です。

SEOのデメリット

実施するのに時間と手間がかかる

Googleに自分のサイトが認識され検索結果で上位に表示されるまで、最低でも半年から1年はかかってしまいます。その為、短期的に大量の集客がしたい人には向かないwebマーケティング手法です。また情報が頻繁に入れ替わる場合は、最新に保つ必要があるため、定期的な更新が必要になります。

広告運用(SEM)

Advertising

SEOは最低でも半年以上はかかるのに対し、短時間で多くの集客を上げるのに長けているのが広告です。web広告と一言で言っても種類は様々です。GoogleやYahooの検索エンジンの上部に出すリスティング広告をはじめ、ディスプレイ広告、アフィリエイト、アドネットワークなどたくさんの広告の種類があります。リスティング以外は、不特定多数の媒体に対し掲載するという特徴があります。短期で多くの集客が上げられる一方でお金がかかることがネックです。

広告のメリット

短期間で集客を行える

広告出稿による魅力は短期間で大量の集客が行えることです。自社のサービスが本当に使ってもらえるのか?どのくらい登録されるのか?などサービスの検証や予め決められた販売計画を達成するために行う施策としておすすめのwebマーケティングです。

出稿まで簡単

広告を出稿するにはユーザーが流入するページさえあればOK。SEOと違い、1ページだけでも集客を行えるので出稿まで簡単に行うことが可能です。

広告のデメリット

お金がかかる

広告はお金でユーザーを買う手法なので、コストは必然的にかかってしまいます。サイトを始めたばかりの会社や個人のサイト、広告単価が高いECサイトにとっては費用対効果が合いにくいので難しいマーケテイングかもしれません。

単価やクリエイティブ調整が難しい

広告を見た人にとってどういう文言や画像だとクリックされ購入されるのか、広告クリエイティブを最適化する必要があります。広告未経験の会社がいきなり最適化することは難しい為、代理店に依頼するか、自社で制作する場合はある程度予算を広告に投下して検証する必要があります。

クリエイティブだけではなく、単価の調整も難しいところです。目標を1回限りの購入に置くのか、リピートを鑑みた購入に置くのかで許容できる出稿単価が大きく異なります。まずはユーザーのゴールを決めた上で、利益が出るラインを設定し、広告単価を細かく調整していく必要があります。その為には、一定期間で検証&分析&振り返りを行うことが不可欠です。

SNS運用

SNS運用

ネットで人と繋がるプラットフォームも多様化しています。facebook、twitter、instagramなど利用者層や使う
ビジネスにおいてもSNSは親和性があり、個人が日常で興味を持つことに自然にプロモーションできる点が企業の追い風になっています。特にinstagramは写真で判断するECサイトととても親和性があります。

単価・購入率を上げるwebマーケティング

ABテスト

ABテスト

webサイトの進化はシステムに人が合わせるのではなく、システムが人に合わせる時代に代わってきました。サイトに来たユーザーがいかに快適に購入できるか、ということです。その為に行う最適化としてABテストがあります。ABテストは画面上で人が購入に影響するであろう特定要素を2パターン以上用意し、不特定多数の人に見せ、どちらが購入に至るかを検証するテストのことです。テストの目的を購入にするか、ダウンロードにするか、はたまたページの遷移にするかはサイト運営主の趣旨によってことなります。

例えば、ボタンの色はオレンジが一番押されやすいと言われています。本当に押されるのか、青とオレンジの2パターンのボタンをテストし、効果がよかったどちらか一方の色ボタンを採用するのです。ボタンだけでなく、文言や画像などweb画面における全ての要素がテスト対象となります。

ABテストのメリット

流通額が大きいサイトは1%の改善で大きく売上が変わる

ABテストは流通額が大きいサイトほど少しの改善で売り上げを大きくできる可能性があります。例えば月1億円の流通があるサイトで1%の改善を行った場合、売上は月100万円増、年間で1億円増です。ECサイトや金融系サイトは額が大きく数%の改善でも数億円の売り上げインパクトになることが多々あります。流通額が大きければ大きいほど少ない改善で売り上げ増加を見込むことができます。

無料で実施することができる

ABテストを実施する場合、パターンを用意し検証するためのツールが必要です。optimizelyやKaizen Platformなどが有名ですが、導入だけでも数十万から数百万かかるのがネックです。そこでおすすめしたいのが無料ツール。特にGoogleから出されているGoogle Optimizeは多くの企業で採用されています。またwordpressをお使いの方であればGoogle Optimize以外にも沢山の無料ツールがあります。無料ツールでも機能性は十分なので、まずはお金をかけずに始めるのがおすすめです。

webマーケティングで成功している企業

価格.com(SEO)

価格コムの事例

価格.comはパソコンの価格比較から始まり、今では色んなモノの価格比較サイトになっています。モノの型一つ一つ個別にページを作成しており、またページごとのコンテンツも口コミやレビューが入っており、ユニークなものになっています。SEOにおいて基本である1キーワードに1ページ用意されており、かつコンテンツの質が高いため、Googleでは様々なキーワードで上位表示されています。

スカイチケット(SEM・広告運用)

スカイチケットの事例

スカイチケットを運営するアドベンチャーは売上の65%を広告宣伝費に利用しています。多額の広告を打っているものの、売上と同時に利益も増えており、広告運用の上手さがわかります。リスティングやfacebook広告、アプリ広告などweb上で様々な広告を展開しており、skyticketはここ数年で飛躍的に知名度が上がりました。

booking.com(ABテスト)

ブッキングドットコムの事例

テレビCMでも有名なホテル予約サイトのブッキングドットコム。1日1000回以上のabテストを行なっており、日本だけでも数十人単位のabテスト専門チームがあるほど。サイトを見る度にボタンの位置や色、サイズが異なり、常にユーザーの売上を最大化させる為に最適化されています。

webマーケターになるには?

どのマーケティング手法に興味があるかを考えてみる

webマーケティングは手法別に専門性が高く、SEO、広告、SNSとそれぞれで求められる能力や仕事内容が異なります。まずは自分がどのマーケティング手法に興味があるのか、やってみたいのかを決める必要があります。

実際にwebマーケティングを経験してみる

広告以外の手法であれば無料で行うことができるので、一度自分で触ってみるか企業で経験するのがおすすめです。

SEOは自分でブログを作ってみるのがおすすめ

実際に記事を書いて、Googleで上位表示されるか検証してみるのがおすすめです。wordpressであればドメインを取得して簡単に設置可能です。
※アメブロやラインブログはドメインが強いのであまり参考にならないので、独自ドメインでサイトを作るのがおすすめです
僕自身もwebマーケティングを未経験から独学でSEOから始めました。やはり実践に勝るものはなく、座学よりも実際に手を動かして経験することが断然理解度とスキルを伸ばしてくれます。

SEM・広告運用・SNSは事業会社か代理店に入るのがおすすめ

SEM含む広告運用に関しては広告代理店や事業会社に入社すると、より実践的な運用が学ぶことができます。広告代理店では、各代理店で強みがある広告を体系化された運用方法かつ多業界の商品拡販方法を学べることがメリットです。一方で事業会社の広告運用は幅広い広告を扱える場合があります。また広告予算が媒体ごとに分かれていない事業会社の広告運用担当は、webマーケティングを自社の商品をプロモーションする一手段として捉えているので、web広告だけでなくCMやラジオなどリアル広告にも関われることもあります。ただ、事業会社の広告担当は広告経験者しか入れないことが多いので、広告代理店で経験を積んだあとに事業会社に転職するのがおすすめです。

社員雇用が難しい場合はインターンとして働くのがおすすめ

社員として働くことが難しい学生や他の会社で社員として働いている場合はインターンとして働くのがおすすめです。今では平日の学生インターンや週末のみのインターンを募集している会社もあり、wantedly等から応募が可能です。少しの時間からでも実践的な内容を学ぶことがwebマーケターとしての成長に繋がるでしょう。

今後のwebマーケターに必要なスキル

広いプラットフォームを理解し売るスキル

2000年以降、インターネット上のプラットフォームは多様化しています。SNSだと、facebook→twitter→instagram&youtube→tiktokと文字から写真、動画共有の時代になりました。また、ここ数年で企業が自社のサイトに力を入れ始めており、服のブランドだとオンワードがzozoを抜けて自社サイトのみで販売したりと、セレクトショップやSPAが自社のサイトをプラットフォーム化しようとする傾向もあります。さらに雑誌社がネットに本格的に進出し、ジャンルごとに大きなPRを行っています。
webマーケターは時代に合ったプラットフォームを理解し、どの商品であればどのプラットフォームでどのように売ることが最適か、理解していることが重要です。

人間に最適化させる深い洞察

広告運用ではGoogleにおける自動連動型広告、ABテストではテストの検証&自動採用などwebマーケティングはどんどん自動化の流れになっています。自動化される中でマーケターに求められるものはツールが行った分析結果を鑑みた上で正しい課題設定と解決策を洞察するスキルです。機械は分析を行えたとしても、ゴールに対して最終的に何が必要なのかは人間しか判断することができません。また、目的を達成する為に、どの課題を解決する必要があるのか?課題を定義するのは人間しか行うができないのです。
今後のwebマーケターは、ゴールに対して解くべき課題を定義し、最適な解決策を考えた上で実行していくスキルが必要ですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です