SEO対策とは?初心者のSEO対策方法とやり方まとめ【SEOのプロが監修】

投稿日: カテゴリー: SEO

SEO対策(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンの検索結果で上位に表示し多くのユーザーを集客することを言います。GoogleとYahooの検索エンジンは、人がネットで情報を調べる玄関口であり、ウェブサイトやブログがユーザーを集める主要な集客方法の一つです。

Googleの検索アルゴリズムは日々変動しており、SEO対策も合わせて変化しています。変わり続けるSEO対策は100%の答えがない世界ですが、実は一定の対策方法があり、その方法を守れば検索エンジンで上位表示の可能性が高まるのも事実です。今回は、そんなSEO対策について、SEOとは何かということから、SEO対策における重要な要素や具体的な対策方法まで、幅広くご紹介します。SEO対策の基本から2020年における最新のSEO対策まで知ることができるので、今後検索エンジンからユーザーを集めたい方は是非参考にしてみてください。

SEOとは?

Search Engine Optimizationの略称

SEOとは、Search Engine Optimizationの略称です。直訳すると、検索エンジンの最適化という意味です。インターネットにおける主要な検索エンジンは、2021年時点でGoogle、Yahoo、bingの3つです。

検索結果で莫大なサイトの中から上位表示をするための対策

SEO対策をかみ砕くと、検索エンジンで自分のサイトを見つけてもらい、検索結果で上位に表示してもらうことです。

webサイトの数は年々増えており、世界に10億以上のサイトが存在すると言われています。そのため、検索エンジンに自分のサイトを見つけてもらうには、一定の対策を行う必要があります。

また、検索エンジンに見つけてもらうだけでなく、他のサイトに埋もれずに上位表示してもらうためには、検索アルゴリズムの一定条件を満たす対策を行う必要があるのです。この対策全体のことをSEO対策と呼びます。

SEO対策はGoogleでの集客対策とも言える

日本の9割はGoogleかYahooを利用

SEOとは、広義には3つの主要検索エンジンを最適化することですが、実際にはGoogleで上位表示を行い集客する施策と定義しても問題ありません。

検索エンジンの利用者数シェアでは、世界の約90%がGoogleもしくはYahooを利用しており、日本国内でも約90%以上がGoogleもしくはYahooを利用しています。

一方で、マイクロソフトが運営するbingの利用者は約3%以下となっており、ユーザーが少ない状況です。その為、SEO対策の目的を集客とするのであれば、bingには特段SEO対策は必要ないと考えます。

YahooはGoogleの検索アルゴリズムを採用

グーグルとヤフーは同じ検索アルゴリズムのためほぼ同じ検索結果

Yahooは2010年まで独自の検索アルゴリズムを採用していました。しかし、2010年以降は独自のアルゴリズムを廃止し、Googleの検索アルゴリズムを採用しています。2021年現在もGoogleの検索アルゴリズムを取り入れているので、Googleとほぼ同じ検索結果になっています。言い換えると、Googleで上位表示できるとYahooでも上位表示されるということになります。

SEO対策の目的

認知や売上の拡大

SEOは企業や個人の売上を拡大させる

SEO対策をする目的は、売上と認知の拡大に他なりません。検索エンジンで上位表示されると多くの人の目に留まる為、自社の認知や売上拡大を期待することができます。しかも、単に多くの人に見られるだけでなく、キーワードに合致した見込みの高いユーザーを効率的に集客することができるのです。

ユーザーは検索エンジンを利用する際、自分の欲しい情報に含まれるキーワードで検索します。例えば、ソファが欲しい場合は「ソファ おすすめ」や「人気ソファ」などのキーワードで検索します。実際に「ソファ おすすめ」と検索すると、人気のソファーやランキングが載っている記事が検索結果に表示されます。
そして上位表示されたサイトは、(そのキーワードが1日にどれだけの人に検索されるかにもよりますが)沢山の人に見てもらうことが可能になります。

もし自社で家具のECサイトを運営しソファを売りたいとしましょう。「ソファ」というキーワードが月に約10万回検索されている場合、検索結果で10位以内に表示されると約10万人の目に触れることになります。仮に3位以内に表示され5人に1人がクリックしたとすると、約2万人を集客できる計算になります。

このように、SEO対策を行い検索エンジンで上位表示されると、効率的に見込みの高いユーザーを集客し、認知や売上を向上させることが可能になるのです。

SEO対策におけるメリット

顧客のためになる

SEO対策=ユーザーの利便性の追求なので、結果的にユーザーのためになります。ビジネスの顧客に対して、よりよい道しるべをサイト内に作ることが顧客のためとなり、結果的にSEO対策ともなるのです。

集客コストがゼロになる

SEO対策をして、Googleの検索結果の上位に表示されても、お金は1円もかかりません。1円もかからず、毎日何千、何万の人に自社の商品を販売することが可能となります。広告やプロモーションの金銭を介した一時的な施策とは異なり、ずっと無料で上位表示することも可能です。永久に無料で集客できるのはSEOならではです。

お金を掛けず一人で小さく始められる

SEO対策は、いつでも・誰でも・すぐに始めることが可能です。お金を掛けずとも、自分の手を動かせばすぐにできることです。いきなり組織化するのではなく、小さく自分で出来、見返りが大きいマーケティング手法はSEO対策以外に他ありません。

SEO対策におけるデメリット

即効性のある施策はない

SEO対策は一つの施策をやって明日すぐに上位表示されるかと言うと、そういうことではありません。複数の細かい要素が絡み合い、一定の期間を経て、Googleから正しく評価されることで初めて上位表示を行うことが可能になります。数カ月~1年かけて、腰を据えてじっくりとSEO対策を行う必要があります。

100%成功する保証はない

SEO対策には、「これをやれば100%絶対に上位表示できる」といったような明確な施策はありません。長い時間を掛けてSEO対策を行ったとしても、上位表示される保証はないので、やり方次第では結果として徒労に終わってしまう可能性もあります。

地味で細かい作業の連続である

サイト構造を見直したり、文言を一語一句修正したり、HTMLタグを書き換えたりと、SEO対策は細かい作業の連続です。また、数十種類の細かい作業を行う必要があります。顧客を想像しながら、パソコンに向き合い、莫大な作業を行う必要があります。

GoogleがSEOで重視すること

Googleが文書で公開している

SEO対策をするにあたり、まずはGoogleがSEOで重視すること、言い換えると検索アルゴリズムを理解することから始めます。これは、Googleが一般に公開している検索ガイドラインや検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドなどから知ることができます。今回は、その中でも特に重要な3つの要素をお伝えします。

1. E-A-T(専門性・権威性・信頼性)

専門家が専門的な知識に基づいて発信しているコンテンツか?

Googleの検索ガイドラインで明確に定められている指標として、E-A-Tがあります。E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthy(信頼性)の頭文字をとっています。これは、「誰が」「何を」伝えるかが重要となります。

3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness (E-A-T)

Remember that the first step of PQ rating is to understand the true purpose of the page. Websites or pages without some
sort of beneficial purpose, including pages that are created with no attempt to help users, or pages that potentially spread
hate, cause harm, or misinform or deceive users, should receive the Lowest rating.

search quality evaluator guidelinesより

E-A-Tを分かり易く伝えると、専門家が深い洞察を持つ専門的な知識に基づいて発信しているかどうか、ということです。例えば、どこのだれが運営しているサイトよりも、一企業が運営する専門的なサイトの方が信頼できることは明白です。また、コンテンツを裏付ける研究結果や文献があると、E-A-Tはプラスに働きます。SEOにおいては、サイトおよびコンテンツの発信者が誰でどのように発信されているかがとても重要になります。

2. ユーザーの利便性

Googleはユーザー至上主義・ユーザーの利便性を追求

SEOのヒントは、Googleの理念である「Googleが掲げる10の事実」にあります。

この「Googleが掲げる10の事実」には、ユーザーの利便性を追求し続ける旨が書かれています。利益が優先されることなく、まずはユーザーへ正しい検索結果を提示することで、お金は後から付いてくる、と説明。また常に改善し世界中のいかなる情報を検索できるようユーザーに尽くす旨がかかれていることから、SEOでもユーザーの利便性を最も重視しているということがわかります。

Googleはリスティングやディスプレイ広告など同じ検索結果上で収益化させるビジネスも行っています。じゃあ、お金を払えば検索結果で上位表示出来るのかと言うと、そうではありません。ユーザーの利便性を追求して表示される自然検索結果とお金を払って表示される広告検索結果は全く別モノなのです。Googleの検索アルゴリズムで順位付けされる自然の検索結果は、絶対にお金で買うことはできないのです。

3. 良質なコンテンツ

2000年代に行われたGoogle検索アルゴリズムアップデート(ペンギンアップデート)により、被リンク数重視のSEOから、Googleのガイドラインに沿って作られたサイトが評価されることになりました。ガイドラインはGoogleから公式に発表されており、誰でもどんな人でも見ることができます。
ガイドラインである『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』には、約10の項目が記載されています。
この記載項目の中でも、特に注目したいのが下記のコンテンツ最適化に関する記載です。

コンテンツを最適化する

人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです。その際、ブログ投稿、ソーシャル メディア サービス、メール、フォーラムなどの手段が使われます。
自然なクチコミの評判は、ユーザーと Google の両方でサイトの評判を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツがなければ生まれません。

ガイドラインでは、有益なコンテンツは他のどの要因よりも影響を与えると書かれています。ガイドラインには10項目の記載がありますが、Google検索結果の上位表示においてはコンテンツの質を一番重視している、と言っても過言ではありません。また、有益なコンテンツとはどのようなコンテンツなのか?その下に補足があります。

読みやすいテキストを記述する
ユーザーは工夫して書かれた読みやすいコンテンツを楽しみます。

トピックを明快に整理する
トピックの始まりと終わりをユーザーが判断しやすいようにコンテンツを整理するのが常に効果的です。コンテンツを論理的なかたまりに分けると、ユーザーが必要なコンテンツを迅速に見つけやすくなります。

新鮮な独自のコンテンツを作成する
新しいコンテンツがあると、既存のユーザーに何度もアクセスしてもらえるだけでなく、新規ユーザーも取り込むことができます。

ここに書かれているのは有益なコンテンツを作る上で大前提となる基本のことだけで、この3つを守れば上位表示されるのか、というとそういうわけではありません。しかし、良いコンテンツを作ることが、最上のSEO対策に繋がることは間違いありません。

4. 良質な被リンク

被リンクとは、外部のサイトからリンクを貼ってもらうことを意味します。

いくら良質なコンテンツでも沢山の人から信頼されるサイトでないと上位表示されることはありません。サイトの価値はドメイン(XXX.com)に宿り、ドメイン単位で評価されることになります。これをドメインパワーと言います。同じ運営主で複数のドメインにわたってサイト運営していた場合、ドメインパワーは複数に分かれることになります。

ドメインパワーは複数の要素から評価されることで高まると考えられています。ドメイン保持者、ドメイン運用歴、コンテンツの質、テーマ性、被リンクの質と数など。その中でも最も重要だと考えられているのが被リンクです。Googleの10の真実にもリンクは重要であり、評価軸として機能していると記されています。

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。

2021年に重要なSEO対策は大きく2つ

1. 内部対策

良質なコンテンツ作成とサイト内構造の最適化

SEO対策には大きく内部対策と外部対策の2つがあり、重要度がより高いのが内部対策です。内部対策とは、サイト内で行えるSEO対策のことを示し、良質なコンテンツをいかにユーザーとGoogleに対して正確に届けることができるかということになります。GoogleはHTMLを介してサイト内のコンテンツを理解するため、良質なコンテンツを適切なHTML構造にする必要があるのです。

2. 外部対策

良質な被リンクを獲得する

外部対策とは、サイト外の対策を言い、外部のサイトから良質な被リンクを沢山もらう(リンクを貼ってもらう)ことを意味します。

ただし、リンクはただ貼ってもらえればいいということではありません。また、自分で沢山のサイトを作ってリンクを貼っても意味はありません。自社のサイトとの関連性が高く、かつ信頼されるサイトから自然に貼られるリンクのみが評価されます。

信頼の高いサイトから自分のサイトにリンクを貼ってもらうのは難しく、ただ待つのではなく、自分から働きかける必要があります。

良質なコンテンツがあれば、被リンクは後からついてくる

SEO対策を行うにあたって大事な考え方は、良質なコンテンツを提供することで、他サイトから被リンクが貼られるということです。例えば、宣伝したい居酒屋のHPがあり、お客さんに「美味しいと宣伝してください!」と言っても宣伝してくれる人は少ないでしょう。逆に、美味しい料理を提供していれば、勝手にネットで拡散されていくものです。

SEO対策においても同様で、良質なコンテンツを発信し続けていれば、被リンクは勝手に貼られていくでしょう。さらに掘り下げると、コンテンツだけでなく、自社のサービスを磨けば、被リンクは増えていくことになります。そのため、SEO対策においては、まず良質なコンテンツを作り、それをGoogleへ適切に伝える「内部対策」を行うことが最重要事項となります。

SEO対策でやってはいけないこと

低品質なリンクを大量に貼ること

沢山のサテライトサイトやリンク集からリンクを貼れば上位表示が可能だった時代

Googleの検索アルゴリズムの評価軸の一つとして、Googleは「外部からリンクを受けること」の重要性を10年以上前から説いています。

10年前まではその評価軸を逆手に取り、自分で複数のサイトやリンク集を作り、そこからリンクを送る、という自演リンク行為がまかり通っていました。まさに自作自演の行為です。

昔はこの行為だけでGoogleで上位表示することが可能でした。このようなGoogleの評価基準を逆手に取り実質的な違反行為をすることをブラックハットSEOと言われています。

ブラックハットSEOは自演リンクの大量生成だけでなく、自動でテキストを生成するワードサラダや他社のコンテンツをそのままコピーするコピーコンテンツなど、Googleとユーザーを欺く様々な手法がありました。

その後、2012年にGoogleの検索アルゴリズムがアップデート。通称「ペンギンアップデート」です。このアップデートにより、単に低品質なリンクを受けているサイトや前述のブラックハットSEOを行うサイトが一気に淘汰され、検索結果に出なくなりました。

ブラックハットを施したサイトが消え、検索結果に有益なコンテンツが正しく表示されることで、ユーザーの利便性も飛躍的に上がったと言えます。
ガイドラインの一つ、「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」には、下記のように禁止事項の記載があります。

  • コンテンツの自動生成
  • リンク プログラムへの参加
  • オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
  • クローキング
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • 誘導ページ
  • コンテンツの無断複製
  • 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
  • ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
  • フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
  • リッチ スニペット マークアップの悪用
  • Google への自動化されたクエリの送信

低品質なページ(記事)の量産

低品質なページ(記事)とは、検索者のニーズを全く満たさず、かつユニークな情報ではない記事を示します。タイトルと全く関係のない文字列を羅列したページや、何も書かれていないページ、他社のページを単にコピーしたページ、サイト内で同じ内容を書き換えたページなどが代表例です。このような低品質なページはいくら作ったとしても、Googleから見ればマイナスの評価となります。

信ぴょう性のない記事の作成

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2016年ごろから、コンテンツの質重視のSEOになることで、コンテンツを大量に生産し、検索結果をジャックするキュレーションサイトが現れ始めました。これらのキュレーションサイトは、他サイトから情報を盗みリライトしたコピーコンテンツなだけでなく、事実関係を理解することなく、健康に関わる誤った情報を発信続けました。端を発したのが、上場企業Denaが運営していたwelqです。「肩こりの原因は幽霊」や「しにたいなら自己分析」など、事実でないかつユーザーに配慮がない記事を生成し、読んだ人に誤解を招く恐れがある書き方をしていました。

Googleはこの状況に対し、通称welqアップデートと呼ばれる対策を行いました。

今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。

このアップデートにより、信ぴょう性のない記事を量産していたキュレーションサイトが軒並み順位を落とすことになりました。
また、2017年には人間の身体に関わるキーワードについてのアップデート、通称健康アップデートがありました。これにより、サプリや健康商品を扱うサイトに信憑性がないとSEOで上位表示されることが難しくなりました。個人ブログや医療免許を持たないライターが医学に関する言及をするサイトは軒並み順位を下げる結果になりました。

逆に、国や政府、専門家が運営するサイトが上位に表示される傾向になりました。ただし、専門家が監修するサイト及び記事であっても、リアルやネットでの評判が良くない場合は検索順位が下落する現象が起きています。

ページ内に対策キーワードを大量に入れる

1ページ内にSEOで対策したいキーワードを沢山詰め込んでも、SEOにはプラスに働くことはありません。逆に、Googleからスパムとみなされ、マイナス評価となり、ペナルティを受け下位ページに落とされる可能性があります。SEOで重要なことはキーワードの数ではなく、ユーザーがキーワードから何が知りたいかの答えを書くこと、を認識するのが大切です。

SEO対策をする前準備

上位表示したいキーワードを選ぶ

SEOはキーワード選定が大事

Googleは検索されるキーワードによって細かく検索結果を変動させています。ユーザーが検索するキーワードによって求める答えが異なるためです。キーワードの並びや空欄の位置が一つ異なるだけで、全く違う検索結果にることも日常茶飯事です。その為、まずはこのキーワードを決める必要があります。自社のサイトで集客したいユーザーが、Googleで検索するであろうキーワードを選定することがSEOのスタートです。

ターゲットユーザーが集客でき十分な検索回数があるキーワードを選定

キーワードによって検索回数は異なニーズ有&検索回数多のキーワードを選ぶ

潜在的なユーザーはどんなキーワードで検索するかを想像し、キーワードを決めていきます。ここで大事なことは、十分な検索量があるキーワードか、ということです。自社の商品購買に繋がるキーワードでも、月の検索回数が10回や20回だと、集客できるユーザーの数も限られてしまいます。逆に検索回数が多いと、それだけユーザーに検索され、集客できる数も多くなります。

また、一つのキーワードを取っても、言い換えや似た言葉の言い回しでキーワードの検索回数は変わってくることは多々あるので注意が必要です。キーワードを想像したら、Googleの提供するキーワードプランナーで月間の検索回数を確認し、検索回数が多いキーワードを意識して選択するのがおすすめです。

「買いたい」と「知りたい」欲求がある両方のキーワードを選定

購入に繋がるワードと悩みを解決するワード両方のコンテンツでサイトのファンを作る

キーワードをユーザーの欲求別に分けると大きく2つあり、「買いたい」キーワードと「知りたい」キーワードに分かれます。

買いたいキーワードは、「枕 おすすめ」や「枕 ランキング」など。具体的なキーワードを検討していて、色んな商品と比較して決めたい時に検索されるキーワードです。流入するユーザーは購買意欲が高いのが特徴です。

一方で知りたいキーワードは、「高反発枕とは」や「不眠解消方法」などが挙げられます。商品の特性や意味、方法が知りたい時に検索されるキーワードです。直接購買に至る可能性は低いですが、悩みを解決することでロイヤリティ(信頼)が高まり、ユーザーがファンになる可能性が高いキーワードでもあります。

サイト内ではこの2つのキーワードを万遍なく取り入れて、ファンを育て「○○と言えばあのサイト」と想起してもらえるようになることが理想です。

順位を計測する

初心者が最初にやるべき基本的なSEO対策

サイト単位でのSEO対策

サイトタイトルの最適化

サイト内で一番重要視されるのがサイトのタイトルです。titleタグで囲うタイトルにはSEOで一番上位表示したい、検索ボリュームが大きいキーワードを入れる必要があります。

運営者・規約・プライバシーポリシーページの作成

SEOで情報の信憑性が重視されるようになってから、「誰が」「どのどのように」運営しているのか、サイト上でしっかりと明記する必要が出てきました。また、訪問ユーザーの情報をサイトとしてどのように扱うかもプライバシーポリシーとしてサイト上に掲示する必要があります。

記事のカテゴライズ・カテゴリページの作成

Googleはサイトが伝えたいテーマを記事の塊とサイト内で相互に紐づくリンクで理解します。そのため、サイト内では複数の記事を象徴するカテゴリを作成し、テーマの塊ごとに管理する必要があります。

モバイル向けのページの作成

パソコンからモバイルコンテンツ重視へ
SEOの評価対象はPC版からスマホ版サイトへ

世界中でスマートフォンが普及したことにより、インターネットのプラットフォームはPCよりもスマホが中心になりました。これにより、Googleの検索もモバイル中心に。Google検索アルゴリズムの対象もPCサイトからモバイルサイトに変わることになりました。モバイルファーストインデックス(MFI)と呼ばれ、SEOではモバイル及びスマートフォンに最適化されたサイトが優遇されることに。

記事単位でのSEO対策

1ページに1キーワードでコンテンツを作成

SEO対策したいキーワード1つに対して1つの記事コンテンツを書く

SEOで狙うキーワードは、1記事あたり1キーワードが理想です。ソファのキーワード「ソファ おすすめ」と「ソファ 選び方」を例にとって考えてみます。

前者はおすすめのソファーが知りたいユーザーに向けて、ソファ商品を紹介する記事が想定できます。一方で後者はソファの種類やタイプ、使い方、インテリアに合わせた選び方を細かく説明する記事が想定されます。この場合、2つのキーワードそれぞれで書く内容が異なるため、1記事に2つのテーマを入れるのはよくありません。ユーザーとGoogleに何が伝えたいのかがブレてしまい、SEO的にもマイナスになってしまうからです。

1記事に沢山の内容を詰め込みすぎず、1キーワードに関することを深掘りするコンテンツ作りがおすすめです。

ページタイトルの最適化

Googleはページのタイトルを読むことで、「このページは何を伝えたいのか?」を理解するため、タイトルにはページで一番伝えたいこと(=SEOで上げたいキーワード)を入れる必要があります。「バイク 乗り方」で上位表示したい場合は、「初心者におすすめのバイク乗り方を解説!」のように、タイトルにはSEOで上げたいキーワードを明確にいれましょう。

h1タグ文言の最適化

h1タグ内の文言はページタイトルと同様に、ページで伝えたい内容を入れる必要があります。タイトル文と同じ内容でも問題ありません。

良質なコンテンツの作成

見出しと本文に分けて論理構造を最適化
見出しだけでコンテンツの内容を大まかに理解できることが理想

コンテンツは、論理構造が適切で分かりやすい文章で書かれているか、ということが重要です。論理構造が正しいコンテンツを作るには、文章を書く前に見出しを作ることがおすすめです。

見出しを作ることで、要点が整理され伝えたいことが明確になる効果があります。また見出しを作ることで、ユーザーを要点まですぐに導くことが可能になります。本や雑誌と同じように、目次だけ読めば大まかな内容が理解できるのが理想です。

サジェスト機能を使った検索者ニーズの網羅
検索結果に出るサジェスト機能を用いてユーザーの検索ニーズを想像し記事化する

Googleの検索窓には検索候補機能が付いており、頻繁に検索される関連キーワードが表示されるようになっています。この機能をサジェスト機能と言います。
このサジェスト機能はコンテンツを作る上でユーザーのニーズを理解するのに役立ちます。

例えば「枕 おすすめ」というキーワードでGoogle検索すると、サジェストで「枕 無印」や「枕 おすすめ いびき」など様々な角度から3語のキーワードが表示されます。これは実際に「枕 おすすめ」と検索する人が一緒に検索しているキーワードです。その為、「枕 おすすめ」でもどういうことが知りたいのか、何のおすすめが知りたいのか、というユーザーのより深いニーズを探ることが可能になります。

このサジェストを見た上で、ユーザーのニーズを連想しながら見出しと本文を作っていくと、より有益なコンテンツになりますよ。

網羅性・深層性が高まるよう具体的に書く
SEOでは深く広い知識でより多くのユーザーの悩みを解決するコンテンツが重要

SEOで重視されるのが、深層性と網羅性に長けたコンテンツです。深層性とは、キーワードに対する深い洞察が書かれているかということ。網羅性とはキーワードに対する広い意味や考えが書かれているかということです。言い換えれば、ユーザーが検索するキーワードに対して、広く深い答えを提示し、より多くの人のニーズを満たすコンテンツを提供しているか、ということになります。

例えば、「カップラーメン おすすめ」と検索する人は、人気のカップラーメンのことを知りたいのか、ラーメンのおすすめメーカーを知りたいのか、おすすめの選び方が知りたいのか。キーワード一つとっても検索者のニーズや知りたいことは様々です。

ここで深層性と網羅性に長けたコンテンツを考えるのであれば、カップラーメンの選び方から種類、ブランド、カロリー別・売上別・口コミ別のおすすめ商品まで、縦と横に知識が広いコンテンツを提供する必要があります。

見出しをh2以下のhタグでくくる

Googleは、ページをHTML構造で把握するため、コンテンツもHTMLに合わせた構造にする必要があります。見出しは本文と同じPタグではなく、必ずhタグでくくりましょう。ただし、h1は1ページに1つしか使用してはいけません。また、h2以下は論理階層に合わせて、h2→h3→h4と数字を大きくする必要があります。論理階層に合わせてhタグを使い、かつ入れ子にならないよう注意して見出しを構造化しましょう。

ページ間でのタイトルの重複を無くす

Googleはページのタイトルをページ全体の象徴する内容として受け取ります。そのため、全く同じタイトルを複数のページで使うと、Googleはどのページで何を伝えたいのか理解できず、結果複数のページで上位表示できないことになります。また、タイトルの大部分が同じで末尾の数字だけを入れ替えるのもNGです。タイトルを付ける際は、必ずページ間でユニークになるように意識してください。

オーサー(著者)の記載

SEOの重要な指標であるE-A-Tを満たすためには、そのページは誰が書いたのか、しっかりと明記する必要があります。著者を記載することで、一気にページの信憑性を高め、人から見ても安心感が増すことになります。もちろん、実在する人でなければ意味がありません。著者名とバックグラウンドを一緒に記しましょう。

meta descriptionの記載

meta descriptionとは、Googleの検索結果で表示される、ページの要約です。検索結果に表示されるため、クリック率にも関わる重要な部分となります。分かりやすく端的に、200〜300文字でページの要約を作り、meta descriptionに記載しましょう。

関連ページへ内部リンクを貼る

サイト内に該当のページに関連するページがある場合、該当ページから関連ページへのリンクを貼ることが重要です。互いの記事を紐づけることで、ユーザビリティが上がるだけでなく、SEOにとっても効果的です。サイトの記事間の関係性は蜘蛛の巣のように、細かく繋がりあうことで、テーマを明確化しサイト全体がSEOで上がる可能性が高くなります。

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